本日行われた毎日王冠は、リアルスティールが優勝し、
2着にはサトノアラジン、3着にはグレーターロンドンという結果になりました。
1番人気のソウルスターリングは、1番枠から逃げましたが8着という結果に。
ここでは毎日王冠の結果を振り返りたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
2017毎日王冠 レース結果
着順 | 馬名 | ジョッキー | 枠 | 馬番 | 人気 | 2~4コーナー通過順 | 着差 | 上がり |
1 | リアルスティール | M.デムーロ | 6 | 8 | 3 | 7-7-7 | 32.8 | |
2 | サトノアラジン | 川田将雅 | 8 | 12 | 5 | 10-9-9 | クビ | 32.6 |
3 | グレーターロンドン | 田辺裕信 | 6 | 7 | 4 | 9-10-10 | 1 1/2 | 32.6 |
4 | ダイワキャグニー | 北村宏司 | 3 | 3 | 7 | 2-2-2 | ハナ | 33.7 |
5 | ヤングマンパワー | 石橋脩 | 7 | 9 | 8 | 4-4-3 | クビ | 33.7 |
勝ち時計 1分45秒6
1000m通過 60秒0
ラップタイム 12.8 – 11.0 – 11.8 – 12.2 – 12.2 – 12.1 – 11.1 – 10.7 – 11.7
単勝 ⑧ 580円
馬連 ⑧-⑫ 2,340円
3連単 ⑧-⑫-⑦ 27,280円
2017毎日王冠 レース回顧
レースでは序盤に隊列がなかなか決まらず、4頭ほどが雁行状態になり、
結果的にソウルスターリングが逃げることになりました。
スタートして2コーナーまでの距離が短いとはいえ、スンナリと隊列が決まるのかと思いましたが、
1000m通過タイムは速くはなかったのですが、序盤は意外ともつれた印象はあります。
ソウルスターリングもスンナリと先頭を譲るのかと思いましたが、レース後のコメントでは、
1番枠だったことと他に行く馬がいなかったことで逃げる形になったようです。
初めての逃げという形をこのステップレースで出してきたのには何か理由がある気はしましたが、少し考えすぎなのかもしれません。
また前半のペースは60秒0と速くはなかったのですが、
上がりが32秒台の勝負となると、上位3頭については位置取りの差がそのまま着順になった印象で、
ソウルスターリングも33秒台の脚を繰り出せる能力はありますが、今回は34.0秒止まりと力を発揮できなかったように思います。
初めての逃げという形でのレースに戸惑ったのかもしれませんし、休み明けの影響があったのかもしれませんが、
本番の天皇賞秋での巻き返しが期待されます。
勝利したリアルスティールは、昨年の秋の天皇賞もぶっつけでの2着でしたが、
個人的には全体的な成績を見ると、多少休み明けがマイナスになるかと思っていましたが、
今回は春に比べても状態が良かったようで、休み明けでの勝利を挙げました。
ここまでGI勝ちはドバイターフのみで国内での勝利はありませんが、
キタサンブラックと同世代で、2冠馬ドゥラメンテがいた世代。
強い世代とは言えますし、キタサンブラックにはGI勝利数で水を開けられましたが、
ここを勝って順調度を見せつけましたので、秋の飛躍が期待されます。
2着に入ったサトノアラジンは、安田記念で陣営から外枠の方が良いとのコメントが出されていましたが、
その時と同じように外枠が良かったのかもしれません。
昨年のマイルチャンピオンシップでは、1枠2番から直線では前に行く馬が斜行して、前がふさがる不利があっての5着でした。
同じように本番で外枠が当たるとは限りませんが、スムーズな競馬で白熱した力勝負を見せて欲しいと思います。
そういえば同じレースで不利を受けたディサイファは、
札幌記念のコメントを見ると、馬が横に来るとブレーキをかける場面もあったようで、
サラブレッドも人間と同じように心に傷を受けることを感じます。
3着に入ったのが安田記念でも力を見せたグレーターロンドン。
やはり力のあるところを見せましたし、開幕週ですと普通は前が止まりにくいこともありますし、
前にいる馬が32秒台を出しましたので、ここではさすがに差し届かなかったと思いますが、
馬場の内が悪くなってから迎えるレースでは、その切れ味が炸裂するところを見たいところです。
2017毎日王冠 私の馬券の結果
私の予想はこちらになりますが↓、①ソウルスターリングを本命の馬連を買っていました。
あまり1番人気からは買いたくないと思っているのですが、
東京の開幕週で1番枠という点で、ソウルスターリングもこれまで内枠で良いレースをしてきましたので、
あまり負けるイメージが持てず、枠順を見た時から逆らえないような印象を持ってしまいました。
またこれまでソウルスターリングは逃げたことはありませんでしたので、ソウルスターリングが逃げたのも意外で、
予想ではスンナリ隊列が決まって、2~3番手の内から伸びてくるイメージを持っていましたし、
53キロという斤量で、オークスの勝ちっぷりからは古馬相手でも通用するとは思いましたが、
ここで勝ち負けにも加われなかったことは、キタサンブラックという大将がいることを考えると、天皇賞秋には黄色信号が灯った気もします。
また序盤で逃げ争いをしたダイワキャグニーが4着に入っていることも、ソウルスターリングに物足りなさを感じる点で、
ダイワキャグニーはプリンシパルSは強かったですが、その時のメンバーは手薄でもありました。
今年の3歳牡馬は、古馬との比較でどうか?と思っていましたが、
直線では手応えも良く追い出しも遅らせて、しぶとく脚を伸ばして僅差の4着となりました。
このダイワキャグニーが序盤でソウルスターリングと逃げ争いをしたことを考えると、
ソウルスターリングの8着という結果は、やはり物足りなさを感じます。
ただ個人的にはソウルスターリングは、初めて逃げる形になったことで戸惑った可能性もあるとは思いますし、
テンションも高かったようで、古馬・牡馬との対戦も初めてでしたので、
ソウルスターリングは叩いた次の本番では、いつもの先行する形での巻き返しがあるかもしれません。
またサトノアラジンについては、個人的には開幕週での大外がどうか?と思っていましたが、
頭数が12頭と少頭数でしたしコーナーも少ないレースでしたので、それほど外枠の不利は無かったように思います。
競馬を見ていると、馬場状態と枠順はかなり密接に関係しているように思えますが、
少頭数の時と多頭数の時で、頭を切り替える必要性を感じました。
またマカヒキも6着と精彩を欠く結果になったことも残念で、
予想の段階ではマカヒキは、春の時点でも結果を残していなかったことで評価を下げましたが、
個人的には今の4歳世代は、クラシックの時の呼び声ほどは強くない印象を持ってしまいます。
4歳世代が輝きを取り戻せば、GI戦線も面白くなるとは思いますが、
ここを叩いた次のレースでは強い姿を見せて欲しいと思います。