この日曜日には牝馬三冠の最終章、秋華賞が行われます。
あいにく天気予報では雨予報が出ていて、
ソウルスターリングは秋の天皇賞に向かいますが、
好メンバーがそろったここは雨中の熱戦が期待されます。
それでは秋華賞の展開予想と馬券予想をしていこうと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
秋華賞2017 レースの展開予想は?
(出典「photoAC」)
秋華賞は京都内回り2000mが舞台ですが、
秋の京都競馬が始まって2週目に行われますので、芝は内が良い状態で秋華賞を迎えることになります。
また京都内回り2000mは、スタートしてから1コーナーまでが約300mと短く、
少頭数ではあまり影響はないとしても、
多頭数になると最初のコーナーまでの先行争いが起こりやすいコース形態と言えます。
秋華賞ではフルゲートの18頭になりやすく、過去にも早い時計での決着がありましたので、
基本的にはレースの流れは速めになると思います。
ただ最後の直線も短いですので、あまり後方からだと届きにくい面はあると思います。
また日曜日は午前中からも高い降水確率ですので、重馬場まであるかもしれませんが、
重馬場の場合には後続の切れ味が鈍るという意味では先行有利になりますが、
先行有利だと多くのジョッキーが考えることで、先行争いが激しくなってペースが上がることも考えられます。
また今回の秋華賞の枠順を見てみると、1番枠にアエロリット、8番枠にカワキタエンカが入りました。
アエロリットはNHKマイルを勝っていますし、前走のクイーンSも勝利していますが、
NHKマイルの時は18頭中16番枠と外目の枠でしたし、
クイーンSでは2番枠から逃げて勝利を収めていて、馬群で揉まれる競馬では結果を出していない印象があります。
気分よく走れた方が結果が出やすいのはどの馬も同じだとは思いますが、
精神的な部分で繊細さがあるのか、図太さを兼ね備えているのかと言えば、
レースを見る限りでは現時点では図太さまでは感じない印象で、
この1番枠で2番手につけて馬に囲まれる競馬をして結果を出せるのか?という点に個人的には疑問があり、
気分よく走らせるという意味では、ここでも逃げる可能性もあるのかもしれません。
またカワキタエンカも前走のローズSでは、速い流れでしたが気分よく逃げると好結果が出せるタイプなのかもしれませんし、
もしかするとここではアエロリットとカワキタエンカの主導権争いからペースが速くなることもあるかもしれません。
以上のようにコース形態や天気、枠順から考えると、この秋華賞は多少ハイペースでのレースになると思います。
ただレースの展開予想は難しいものがありますし、
ペースに関係する逃げ馬・先行馬のジョッキーの胸一つという面もありますので、
レースの展開については多少幅広くお考えいただければと思います。
秋華賞2017の馬券予想!アエロリットやリスグラシューなど有力馬について
春の実績上位 戴冠なるか?リスグラシュー
リスグラシューは前走のローズSでは3着とまずまずの滑り出しでした。
2歳から考えれば、GIでは②②⑤着と好結果を残していますが、
ソウルスターリングという強敵がいたり、ソウルスターリングに先着してもまだ先に馬がいたりと、惜しい結果が続いているとも言えます。
また武豊ジョッキーのコメントを聞く限りでは、エンジンのかかりが遅い面があるようで、前走後も
゛道中も力まず、いい感じで走っていたのですが、今日も直線で反応するのが遅かったですね。゛
とコメントしていましたので、そうした面も惜しい結果になっているのかもしれませんし、
これだけ結果を出していますので能力は疑いない所ですが、
まだ勝負所で離されてしまうウイークポイントはあると言えるのかもしれません。
また秋華賞はスタンド前からの発走になりますが、
7番という奇数の枠は出遅れることのあるこの馬にとってマイナスに働く場合もあるのかもしれません。
もちろんポンと出る場合もあるかもしれませんし、
京都開催2週目に行われる秋華賞では7番枠は好枠と言えると思いますし、
桜花賞もやや重の馬場で2着になっているように、重たい馬場は苦にしないタイプと言えます。
NHKマイルとの変則2冠なるか?アエロリット
クイーンSからの参戦になるアエロリットは、NHKマイルとの2冠を目指した戦いに挑みます。
前走のクイーンSでは速いペースを逃げて押し切りましたが、
展開のところでも書きましたが、この馬の場合には馬群で揉まれてどうか?という面があるように思えますし、
そういう意味では外枠の方がと思っていましたが、1番枠という最内枠を引きました。
最内を通れるなら馬から受けるストレスは片側だけと考えられるのかもしれませんが、
NHKマイルの勝ちっぷりやクイーンSでの勝利を見る限りでは、
気分よく走れることがこの馬の好走の条件という可能性もあるように思えます。
そう考えると1番枠なら逃げる可能性もあると思いますし、内枠からの逃げはスムーズだと思いますが、
カワキタエンカとの逃げ争いも気になるところで、また2000mは未知の距離という点もあります。
また前走のクイーンSでは後続を離した逃げで他の馬からのプレッシャーはありませんでしたが、
突かれるような展開になると多少厳しさが増す部分はあると思います。
ただ前走では速いペースで押し切る競馬を見せているように力はある馬ですし、
やや重の桜花賞では0.2秒差の5着なら、重たい馬場には一定程度の適性はあるように思えます。
輝きを取り戻せるか?ファンディーナ
ファンディーナは前走のローズSでは0.7秒差の6着と敗れましたが、
重たい馬場で速い流れの中、前で競馬をしていたことも影響していたと思いますし、
何より皐月賞からの休み明けで、他の馬よりも休養期間が長かったことも影響していたように思います。
個人的には皐月賞に参戦した時は、馬群で揉まれるような競馬になってどうか?という疑問はありましたが、
その意味では16番枠は気分よく走れるという意味では良い面もあるかもしれません。
ただ先行馬としては枠が外過ぎる印象はありますし、
開幕して2週目に行われる秋華賞では馬場は内が良いですので、
内で上手く立ち回る馬との比較では、多少マイナスな点もあるとは思います。
また個人的には多少ハイペースを見込んでいますので、展開面で多少不利な面もあるかもしれません。
ただ京都内回り2000mは最後の直線も短いですので、前が残りやすい面もありますし、
中間の記者会見では、パワーがあるから重馬場はこなせると岩田ジョッキーは答えていましたので、
展開にもよると思いますが、重たい馬場はこなせると言えそうです。