次の日曜日には、牡馬三冠の最終戦、菊花賞が京都競馬場を舞台に行われます。
3歳牡馬戦線ではレイデオロはダービーに、ダービー2着のスワーヴリチャードはアルゼンチン共和国杯に、
またダービー3着のアドミラブルは戦線離脱と、メンバー構成としては多少小粒になった印象もありますが、
ここでは直前の出走回避があるかもしれませんが、菊花賞の出走予定馬を元に有力馬について見ていきたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
菊花賞2017 菊花賞のコース形態と開催日程
菊花賞は京都開催の3週目の7日目に行われます。
秋華賞も内目の枠の馬が上位に来ていましたし、土日の天気にもよると思いますが、
まだ馬場状態は内有利の傾向が続くと思います。
京都外回り3000mではコーナーを6回まわりますので、枠の内外の差は大きいと思いますが、
ただレースのペースがそれなりに速くなり、馬群が縦長になれば、
およそ3分ほどのレースの中で、外枠の馬もどこかで内に潜り込めることはあるのかもしれません。
また菊花賞の行われる京都外回り3000mは、
バックストレッチからのスタートで、最初の3コーナーまでの距離や約200mと短いコースレイアウトになっています。
スタートして最初のコーナーまでの距離は、以下のようにレースのペースにも影響が出ると思います。
スタートしてコーナーまでの距離が短い→先行争いが起きやすい→ハイペースになりやすい。
スタートしてコーナーまでの距離が長い→先行争いが起きにくい→スローペースになりやすい。
これも出走頭数が多ければそれだけポジション争いは激しくなると思いますし、
そのレースでの逃げ・先行馬のメンバー構成や枠順も微妙に影響してくると思いますが、
外枠に先行馬が入ると序盤で多少足を使わされる場面があるかもしれません。
とはいっても菊花賞は3000mという長丁場ですので、
序盤に多少先行争いが起こったとしても、基本的には途中でペースは落ち着くことになると思います。
ただ混戦模様の菊花賞で、どの馬も3000mが未知の中、一発勝負をかけて速いペースに持ち込む馬が出てくるかもしれません。
二冠を狙う皐月賞馬アルアイン
皐月賞馬のアルアインは、セントライト記念2着から始動して、本番に駒を進めてきます。
皐月賞では3コーナー過ぎで足を取られる場面がありながら、
そこから盛り返しての勝利には精神的なタフさを感じた一戦でした。
ただダービーでは5着となりましたので、もしかすると3000mという距離は長いのかもしれません。
デビューから毎日杯の前までの3戦は全てマイル戦で、
新馬戦でおろす距離やその後に使われる距離は、調教師がその馬の適性を考えた上で決めることだと思いますし、
皐月賞後の池江調教師のコメントでは、
゛母が短距離馬で、この馬の体形も胸前が厚く胴も詰まっている。
東京の2400メートルはタフなレースだし、ダービー仕様に馬をつくり直さないといけない゛
とコメントしていました。
(引用元:東スポWEB → https://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/675818/)
そう考えるとアルアインにとっての3000mという距離は、本質的に長い気もします。
ただハイペースになればスタミナを要求される流れになるとしても、
スローペースで掛からなければ、同世代同士なら長距離でもこなせるかもしれません。
ただ若干距離に不安がありますので、多少評価を下げたいと思います。
(皐月賞のタフなレースぶりには魅力を感じましたが、アルアインの適距離で応援したいと思います。)
セントライト記念の覇者 ミッキースワロー
そのアルアインをセントライト記念で下したのはミッキースワロー。
春はクラシックに未出走でしたが、セントライト記念を勝利して脚光を浴びることになりました。
ただ全体的に3歳牡馬は小粒な印象もあり、
春にもそれぞれの馬が様々な路線から勝ち上がってきていて、予想していても力関係が微妙だな~と思いましたし、
3歳牡馬の混戦模様を考えると、1戦の重賞勝利だけではまだ飛びつけない印象はあります。
ただ人気薄での勝利ならフロックという場合もあると思いますが、
セントライト記念もアルアインに次ぐ2番人気の評価での勝利で、レース後には横山ジョッキーも、
゛最後もアルアインに並んだら、いい脚を使ってくれると思っていましたが、思いのほか簡単に抜かすことができました。
馬もだいぶしっかりしてきて成長しているし、菊花賞が楽しみです゛
とコメントしていましたので、ここで飛躍を遂げる一頭になるのかもしれません。