次の日曜日には秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップが京都競馬場を舞台に行われます。
マイル戦線ではマイル王に君臨する馬は現在ではいないと言えると思いますが、
GIタイトルホルダーに、GI初制覇を虎視眈々と狙う馬、
さらに3歳馬の上がり馬もいるなど、多彩なメンバーが出走を予定しています。
ここでは直前で出走を回避する馬が出てくるかもしれませんが、
現在の出走予定馬の中から有力馬を見ていきたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
スプリンターズS覇者 レッドファルクスのマイル挑戦
スプリンターズSを連覇したレッドファルクスがマイルGIに狙いを定め、この舞台に出走を予定しています。
前走のスプリンターズSでは外から目の覚めるような伸びを見せての勝利で、
春は安田記念にも出走して3着の実績があります。
また安田記念のレース後には、゛1600mはギリギリです。゛とデムーロジョッキーはコメントしています。
ただ安田記念では、直線でなかなか前が開かずに外に持ち出しての3着でしたし、
国内GIに限れば、2-0-2-0の戦績の持ち主で安定感は充分で、やはりここでもこの馬が中心になると思いますし、
穴を探すとしても距離がギリギリという点だけのようには思えます。
またマイルチャンピオンシップの週からはCコースに変更になりますので、
その変更で馬場の内側が良くなれば、前が残りやすくなることで、外から差すことが難しくなる場合もあるかもしれません。
ただ安田記念もそうでしたが、内だと前が詰まる心配もありますので内外の有利不利は難しい面もあり、
差し馬ですので内枠を引けば捌くのに手間取ることは、競馬ですのであり得るとは思います。
この馬のマイナス材料を探すとすれば、その辺りの点になるかと思います。
春のマイル王 サトノアラジン
また春の安田記念を制したサトノアラジンもこの舞台に出走予定で、
昨年のマイルチャンピオンシップは5着でしたが、
2番枠からの競馬で最後の直線でも最内からジリジリ伸びていましたが、ミッキーアイルの斜行で不利を受けた結果の5着でした。
昨年のレースでもハッキリとした敗因はありましたし、秋の初戦の毎日王冠では2着と好発進をしています。
また前走の天皇賞秋こそ18着と大敗しましたが、レース後には
゛少し雨が降るだけでも厳しい馬゛と川田ジョッキーもコメントしていましたし、
天皇賞秋は不良にまで悪化した馬場でしたので度外視できると思います。
また安田記念の後には゛枠順も外と今日はいい条件がそろっていましたから、きっとやってくれると思っていましたし、楽しみにしていました。゛
と池江調教師はコメントしていましたので、この馬の場合は外枠の方が良いと言えるように思います。
あとは今週からCコース使用になりますので、馬場の内がどれだけ良くなるか?
土曜日のレースでその点を確かめたいと思いますが、
先ほども書きましたが安田記念でも内がゴチャついてスムーズな競馬ができなかった馬もいましたので、
内枠だと捌くのに手間取る可能性は、この馬にもあるとは思います。
上がり馬サングレーザーの初GI挑戦
また4連勝で前走のスワンSを制したサングレーザーも出走を予定しています。
前走のスワンSは重馬場の中で内から差してきましたが、
そのスワンSでの上位4頭の馬番を見ると③-④-②-①と、枠なりに内を通った馬が上位に来ていましたので、
結果から見れば、前走のスワンSは内枠が有利の馬場状態だったようには思います。
そう考えると前走は枠順に恵まれた面もあったと思いますし、外枠を引いた時にはどうか?という疑問が個人的にはあります。
ただ内で上手く競馬ができる馬ではありますので、
Cコース使用に変わるここで前走同様に内目の枠を引いて上手く捌ければ好結果につながるのかもしれません。
エアスピネル 初GIへの挑戦
また前走の富士Sを勝利したエアスピネルは今年に入りマイルに照準を定めた使われ方で、
春の安田記念では5着でしたが、内に進路を取った最後の直線ではなかなか前が開かない中で、
しっかりと追えたのは残り200mを過ぎたあたりからではありました。
レースぶりを見ている限りではハッキリした敗因はありましたので力負けではないと思いますし、スムーズな競馬ができればチャンスは充分だとも思います。
クラシックは全てに出走して皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着と好走してきましたが、
このマイルチャンピオンシップで初GIなるか?注目されます。
皐月賞馬イスラボニータ
またエアスピネルと同じ富士Sで2着になったイスラボニータは、
マイルチャンピオンシップは一昨年は3着、昨年は2着と惜しい競馬が続いています。
安田記念では8着でしたが、この馬の場合もエアスピネルと同様に、最後の直線では前が壁になってしまい、
追い出せたのも残り200m付近からで、スムーズな競馬ならまた違った結果を出せていたと思います。
GIを制するにはこうした運が向かないと難しい部分があるのかもしれませんが、
スムーズな競馬で皐月賞以来のGI制覇なるか?注目されます。
(コメント引用元:ラジオNIKKEI 競馬実況WEB http://www.radionikkei.jp/)
終わりに
この他には香港のクイーンエリザベス2世Cを制しているネオリアリズムは国内GI初制覇を狙っています。
前走の天皇賞秋では13着と大敗しましたが、不良馬場の影響や約半年ぶりの競馬も影響したと思いますし、前走を一叩きしての上昇が見込まれます。
また3歳勢としては勢いのあるのはサングレーザーですが、皐月賞2着のペルシアンナイトもこの舞台に挑戦予定です。
前走の富士Sでは馬場が合わなかったようで、良馬場での巻き返しが期待されます。
ただグレーターロンドンの名前が見えないのが寂しい所で、
足元に不安のある馬ですので、前走の天皇賞秋では不良馬場での競馬を強いられましたので、
じっくりと足元のケアをしてもらいながら、次の出走を楽しみに待ちたいと思います。
出走予定馬の力関係としては、個人的にはレッドファルクス、エアスピネル、イスラボニータが上位だとは思いますし、
あとはサトノアラジンとサングレーザーについては枠順によって評価を変えていきたいとは思います。
また次の週末からはCコース使用になりますので、土曜日のレースを見ながら内外の有利不利についても検討したいと思います。
(追記)
最終予想はこちらになります。
→2017マイルチャンピオンシップ馬券予想!展開は?レッドファルクスは?