次の週末には2歳牡馬のマイルG1、朝日杯フューチュリティーSが阪神競馬場を舞台に行われます。
今年からホープフルSがG1に格上げされて、牡馬の2歳G1が増えましたが、
朝日杯に出走予定の馬で2連勝と無敗の馬はダノンプレミアムのみで、全体的に混戦模様の印象を持ちます。
ここでは直前に出走を回避する馬が出てくるかもしれませんが、朝日杯の出走予定馬から有力馬について見ていきたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
朝日杯フューチュリティーステークス 出走予定馬2017
サウジアラビアRC覇者 ダノンプレミアム
(出典「photoAC」)
出走馬の中で唯一無敗の馬は、サウジアラビアRCを制したダノンプレミアム(ディープインパクト産駒)。
その前走では2番枠から先行しての内容で、東京開催の初日の競馬で馬場は内が良かったとは思いますし、
枠も2番枠と好枠でしたが時計はレコード決着で、先行しての勝利には強さも感じます。
また前走後のコメントでも
゛マイルもこなしたし、輸送もクリアしたので、課題という課題が一つもありません。このまま無事に進んでほしいです゛
と川田ジョッキーもコメントしています。
以前から私はレース後のコメントで「無事に」という言葉に注目していますが、
この言葉はそれだけ馬に素質を感じている表れだとも思います。
あとは前走は内枠だっただけに、枠順が外枠だった場合にはコースロスは出てくるとは思いますので、枠順にも注目したいと思います。
サウジアラビアRC2着馬 ステルヴィオ
その前走で2着に敗れたステルヴィオも、この舞台に駒を進めてきます。(ロードカナロア産駒)
前走では勝ったダノンプレミアムは2番枠でしたが、この馬は16番枠で、
コーナーでは中に入れることができていましたが、後方からの競馬になりましたし、
前走後のコメントでは
゛スタートが速くないので、いい位置を取れませんでした。
前走の1800mも忙しかったのですが、今日も忙しかったです。゛
とルメールジョッキーはコメントしています。
1800mも忙しかったということですので、もっと距離があった方が良いタイプなのかもしれません。
またここでも後方からの競馬を余儀なくされると思いますが、それだけにレースの流れに左右される面はあると言えます。
京王杯2歳S覇者 タワーオブロンドン
また京王杯2歳Sを制してこの舞台に駒を進めるのは、タワーオブロンドン。(レイヴンズパス産駒)
前走では1番枠から中団の内で競馬を進め、外に持ち出すと悠々と差し切って完勝。
ただ前走後のコメントでは気になる内容もあり、
゛1600mも大丈夫でしょうが、体はスプリンターで、力はとてもあります。
1600mはギリギリかもしれませんが、期待します゛
とルメールジョッキーはコメントしています。
完勝した前走は1400mで、このマイルの舞台で同じような強さを発揮できるのか?
その点は多少のマイナス材料になると思いますし、
ただ流れがスローになれば、気性的な面は試されるとしても、身体能力の限界値を試されるわけではありませんので、
スローになればこなしてしまう可能性はあるのかもしれません。
京王杯2歳Sの2着馬カシアスと3着馬のアサクサゲンキ
その京王杯2歳Sで2着だったカシアスも、この舞台に駒を進めてきます。(キンシャサノキセキ産駒)
前走では最後の直線では馬の間から抜け出してくる競馬で、その点は見所があったように思えましたし、
前走は休み明けで気負っていた面があったようで、叩いた次には上積みも見込めるとは思います。
ただ前走後のコメントでは、
゛距離は1600mくらいまでこなせると思います。゛と浜中ジョッキーがコメントしていましたので、
マイルが得意な馬に比べると、距離適性という意味ではこの馬も多少のマイナス材料があるようには思えます。
またその京王杯2歳Sで3着だったのはアサクサゲンキ。(ストーミーアトランティック産駒)
この馬は1200mを中心に使われてきていますし、重賞勝利も1200mの小倉2歳Sで、
前走後には武豊ジョッキーも以下のようなコメントを出しています。
゛ベストは1200mかなという感じはしますが、十分やれています。゛
やはりこの馬の場合もマイルの舞台ではどうか?という距離適性の面ではマイナス材料があると思われます。
(コメント引用元:ラジオNIKKEI 競馬実況WEB http://keiba.radionikkei.jp/)
終わりに
その他にはデイリー杯2歳Sで3、4着だったケイアイノーティックやフロンティアなどが出走を予定していますが、
全体的には混戦模様という印象はありますし、
2歳戦ですので力関係の把握は難しいものはありますが、
ジョッキーのコメントからは、まずはダノンプレミアムのレースぶりに注目してみたいと思います。
その朝日杯フューチュリティーSは、阪神競馬場を舞台に午後3時40分に出走予定です。
(追記:最終予想はこちらになります。↓)