次の週末には、年末のグランプリ有馬記念が行われます。
ホープフルSがG1に昇格して28日に行われますので、年末の総決算という感じではない印象もありますが、
やはりここを勝って良い年越しを迎えたいところですし、
キタサンブラックはこのレースを最後に引退が決まっています。
ここでは直前に出走を回避する馬が出てくるかもしれませんが、現在の出走予定馬から有力馬を見ていきたいと思います。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
有馬記念~出走馬2017 有終の美を飾るか?キタサンブラック
まずはこの有馬記念で引退が決まっているキタサンブラックは、引退レースでG1・7勝目を狙います。
前走のジャパンカップでは3着と敗退しましたが、4着には4馬身の差をつけていましたし、力のあるところは充分に見せた走りだったと思います。
また前走では落鉄もあったようで、その影響もあったと思いますし、
その前の天皇賞秋が不良馬場での激走でもあり、もしかすると見えない疲れもあったのかもしれません。
またこの馬の場合は母父がサクラバクシンオーだっただけに、当初は血統面から距離の不安はささやかれていて、
勝ってもなかなか人気をしない面はありましたが、菊花賞を勝ち、天皇賞春を連覇。
特に今年の春の天皇賞はスーパーレコードでの勝利でしたし、
天皇賞秋ではゲートで頭をぶつけるアクシデントがありながら、いつもとは違う中団から内を突く競馬での勝利を挙げ、
勝つときには本当に強さを感じさせるレースぶりで競馬ファンを魅了してくれた一頭で、この馬がターフを去ることに寂しさを感じますが、
G1・6勝を誇るだけにマークされる立場でもあり、引退レースとなる有馬記念ではどのようなレースを見せてくれるのか?
その雄姿を目に焼き付けておきたいと思います。
ジャパンカップからの連勝なるか?シュヴァルグラン
また前走のジャパンカップを制したシュヴァルグランもG1連勝を狙ってこの舞台に駒を進めてきます。
キタサンブラックとは同世代で、クラシックには未出走と縁がありませんでしたが、
古馬になってからはG1では2着1回、3着2回と好走を続けてきて、前走でようやくG1初制覇を飾ることになりました。
昨年のジャパンカップは3着でしたが、その昨年に比べても調整過程が順調だったようですし、
その前走では1番枠でもあり、コースロスなく内を通れたことも勝因の一つだったように思います。
あとは前走はピークの仕上げだったと思いますが、秋3戦目で状態がどれだけキープ出来ているか?
また枠順が外だった場合にはコースロスが出てくるとは思いますので、中間の調整や枠順にも注目しておきたいと思います。
ダービー2着馬 スワーヴリチャードの挑戦
またダービー2着のスワーヴリチャードが有馬記念に挑戦してきます。
前走のアルゼンチン共和国杯では、東京2500mのコースレコードにコンマ4秒差に迫る好タイムでの勝利で、
4番枠から終始内を通ったレース運びではありましたが、軽く追われただけで勝利した内容には個人的に強さを感じました。
またこの秋は有馬記念が2走目で余力も充分にあると思いますし、
ダービー馬のレイデオロはジャパンカップでは惜しくも2着でしたが、キタサンブラックには先着しています。
あとはこの馬の場合はダービーでもアルゼンチン共和国杯でも4番枠から内で器用にレースはできることを証明していますので、内枠の方が良いようには思いますが、
ただ現時点では中山コースでのレースは皐月賞のみで6着と敗退していますし、東京コースに良績は集中している印象はあります。
身体能力の高さは前走で証明したとは思いますし、まだ中山での出走経験が乏しいだけかもしれませんが、
コース相性という点ではまだ若干の疑問はあるように思います。