競馬には様々な要素がありますが、競走馬のローテーションも馬券を予想する上で検討する一つの要素になります。
それぞれの馬ごとにローテーションに違いがありますが、ここでは競馬の予想の仕方として、競走馬のローテーションについて見ていきたいと思います。
またこちらで書く内容は競馬の必勝法ではなく、あくまで競馬を予想する上での私の考え方であることを先にお断りしておきます。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
競馬の予想の仕方 馬のローテーションと馬の特徴の関係
(出典「Photock」)
中央競馬では土日に競馬が開催されますので、レースを走って一週間空けてからレースに出走する場合を「中1週」、
レースを走った次の週にも出走する場合を「連闘」と言います。
多くの場合は中3~4週ほどの間隔を空けて競馬で使われますし、G1では適した距離のレースが一定の間隔で組まれていますが、
下級条件を走る馬の場合には、前走でほとんど走っていない場合などに連闘策が取られることもあります。
あまり詰めたローテーションでどうか?と予想の段階で思っていても、連闘して結果を出す場合もあります。
また一般的には競走馬は休み明けより一叩きした方が良いと言われます。
ただそれも馬の気性などによって違いもありますし、休み明けでも結果を出せる馬もいますし、そうでない馬もいて、
競走馬によってはレースを走るごとに筋肉が付いて良くなっていく馬もいれば、
反対に気性的な面からなのか、間隔を空けて使った方が良いタイプの馬もいます。
最近ではG1でも休み明けで勝つケースもありますし、2015年のマイルチャンピオンシップを勝ったモーリスは4番人気でしたが、その時は安田記念からの休み明けで勝利しています。
またキタサンブラックも休み明けから能力を全開できるタイプでしたし、2017年には春の大阪杯、秋の天皇賞は休み明けで制しています。
上記に挙げた馬のようにそれぞれの馬ごとに個性や特徴がありますし、休み明けの実績については古馬になればサンプル数が多くなりますので、競馬新聞でこの点はきちんと確認する必要が出てきますが、
ただレース数が少なく休み明けの実績が乏しい場合には、事前に予想することは難しい点ではありますし、
点数が手広くなるかもしれませんが、力が充分だと判断すれば軸馬にはしなくても相手には入れておくといったことが必要になるかもしれません。
馬のローテーションの見方 前走の反動はあるか?
また競走馬も前のレースで激走すると反動が出る場合もあります。
最近の例ではキタサンブラックは、2017年の春の天皇賞では前につける競馬でスーパーレコードを叩き出して勝利しましたが、
次の宝塚記念までは中7週と間隔は空いていましたが、レースでは他の馬のマークもありましたが行きっぷりも悪く9着と敗れています。
また2017年の秋の天皇賞は、ゲートの出も悪く不良馬場で中団からの競馬を余儀なくされ、4コーナーでは内を突いて勝利を挙げるという激走を見せましたが、
次のジャパンカップでも好走はしましたが3着と敗れていますし、その他の馬(例えばサトノクラウンなど)にも秋の天皇賞の反動で大敗したように思える馬もいました。
不良馬場でタフな競馬をした、またはレコードで勝利したなどの場合には、その後にレースの疲れから反動が出てしまうこともあります。
その意味では前走がタフな競馬だったか?今回のレースで余力はあるのか?
といった点をローテーションから検討することは競馬を予想する上で重要な場合もあると考えられます。
馬のローテーションの見方 陣営の本気度は?
また下級条件のレースでは、陣営がどこのレースで馬をピークに仕上げようとしているのか?
その点を判断することが難しい面がありますが、その後にG1を控えている馬の場合にはその狙いが分かりやすい場合もあります。
賞金が充分な馬であれば、ステップレースでは余裕を持たせた作りでレースに臨むことも多くありますし、
反対に賞金が足りない馬の場合には、そのレースで権利を取るためにメイチの仕上げで臨んでくることがあります。
その意味ではその後の競馬の日程を考えた上で、そのレースでの陣営の本気度を推測することもできるケースもあります。