サイレンススズカvsディープインパクト逃げきれるのか差し届くのか? | 穏健なる競馬のブログ

サイレンススズカvsディープインパクト逃げきれるのか差し届くのか?

サイレンススズカは大逃げのスタイルで、一方のディープインパクトは後方からの追い込みで勝利を重ねていました。

どちらも華麗なスタイルで人々を魅了しましたが、2頭が勝負をしたらどんな結末が待っていたでしょうか?

ここでは2000mと2400mの2つの距離で2頭の勝負を想像してみたいと思います。

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サイレンススズカvsディープインパクト逃げ切れるのか差し届くのか?


(出典「PIXTA」)

サイレンススズカディープインパクトについては説明も必要ないとは思いますが、

サイレンススズカはその大逃げが持ち味で、武豊騎手をして「逃げて差す」と言わしめた名馬で、武豊騎手はサイレンススズカを「もっとも勝ちやすい馬」「理想のサラブレッド」とも評価しています。

ハイペースで逃げてもバテないどころか押し切ってしまう。

後続に脚を使わせて消耗戦に持ち込みながらも、自らは駆け抜けてしまう。

ダイワスカーレットキタサンブラックなどと共通する強みを持ち合わせていましたし、ただそれを後続を突き放した大逃げというスタイルで成し遂げてしまうところに特筆すべき彼の特徴がありました。

そしてその大逃げのスタイルはサイレンススズカの気性によって生み出されたものでした。

「想像していた以上に軽くて気持ちいい乗り味です。ただ、前向き過ぎる気性というのも、想像をはるかに超えていましたが(笑)」

(引用元:Number689 日本競馬の逆襲 P78)

一方のディープインパクトは無敗で3冠を成し遂げるなどサンデーサイレンスの最高傑作と評されていますし、武豊騎手はディープインパクトについて「ぼくはずっとこういう馬を探していた気がする。」とコメントしていました。

ただディープインパクトサイレンススズカとは全く対照的な脚質で、後方から早めのスパートで追い込んできましたが、ディープインパクトの場合はエンジンをかけると止めにくいところがあったようです。

「スイッチが入って、走るモードになると手に負えないところがあった馬なので、すごく気をつかいました。それで、いつもうしろから行っていたんですが、ディープとは一戦ごとにいい感じになってきたので、集大成という思いで乗りました。」

(引用元:Number917・918 夢の有馬記念 P48)

サイレンススズカディープインパクトは、どちらもその気性面から武豊騎手が脚質を選択していたと言えます。

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2000mは?勝負になる時計は?

では対照的なこの2頭が同じレースを走った場合、どちらが勝ったでしょうか?

サイレンススズカは結果的には2200mまでしか走っていませんし、2000mまでなら強いと考えられていると思いますが、サイレンススズカの芝2000mでのベストレースは圧勝した金鯱賞になります。

その時のタイムは1分57秒8

ただ武豊騎手はもっと速い時計を出せた可能性にも言及していて、以下のような発言をしています。

「夢みたいな数字だけど、58秒で逃げて58秒で上がってくる競馬もできそうな気がしてきました」

(引用元:Number689 日本競馬の逆襲 P78)

この時計で走れば1分56秒0という時計で走り切れることになりますが、現在の芝2000mのレコードは2011年の秋の天皇賞で叩き出された1分56秒1

その時のラップタイムは以下のようになっています。

12.5 – 11.0 – 10.8 – 10.8 – 11.4 – 11.8 – 12.0 – 11.9 – 12.1 – 11.8

この時の前半1000mが56秒5でこの時に大逃げしたシルポートは16着と敗退していますが、前半はこの時計よりも少し溜めたとしても、これに近いラップをサイレンススズカは1頭で最初から最後まで刻めたのかもしれませんし、

1分56秒0を単純に2000m=10ハロンで割ると、平均して1ハロン=11秒6のラップを刻み続けることになります。

サイレンススズカも古馬になって力をつけていましたし、もしかすると天皇賞も故障がなければこれに近い時計で走っていたのかもしれませんし、勝負になる時計は1分56秒台とここでは考えたいと思います。(どちらも全盛期という前提で)

またディープインパクトはかなり離れた後方からの競馬になったと思いますが、サイレンススズカは大逃げで飛ばしながらも上がりを36秒台でまとめる力がありましたので、

もしも残り600m地点で3秒差(1秒=6馬身とも言われますので18馬身差)につけていたとしたら、最後の3ハロンで差し切るには33秒台、もしくはそれを切る時計が必要になります。

果して残り600m地点で3秒差につけられるかどうか?

最後の直線勝負にかけるとすればその点は一つのポイントにはなりますが、個人的には大逃げを打ちながらも「逃げて差す」サイレンススズカを捕らえるには、

残り800m、または1000mあたりからエンジンをかけないと差し切るのは難しいのではないか?と思います。

名馬は長く良い脚を使うと言われますが、どちらが長く良い脚を使えるのか?

そうした消耗戦の勝負に持ち込むサイレンススズカと同じ土俵に上がることが求められると思いますし、ディープインパクトならそれが可能だったと思います。

あとは逃げきれたのか?差し届くのか?

この点は想像するしかないことですので結論が出ないことなのかもしれませんし、あとはどちらの馬が好きか?その点が大きく関係してくると思いますが、

2000mの舞台だったら、サイレンススズカはクビ差は凌げたのではないか?と想像したくなります。(ちなみに私はサイレンススズカのファンです。)


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2400mは?勝負になる時計は?


(出典「photoAC」)

では2400mだったらどうだったでしょうか?

まずディープインパクトはダービーを当時のレコードタイとなる2分23秒3で駆け抜けています。

この時計でサイレンススズカが走れることがまずは条件になりますが、

金鯱賞の1分57秒8から考えると、残りの400mを13秒0×2=26秒0で走れたとすれば、サイレンススズカの時計は2分23秒8となってしまい差し切られる形になります。

では残り400mを12秒5×2=25秒0で走れたとすれば、サイレンススズカの時計は2分22秒8となります。

ただディープインパクトの時計の限界が2分23秒3なのか?と考えると、この時計は3歳時点のものですし、さらに速い時計で走れたとしても不思議はないとも思います。

そうすると勝負になる時計は2分22秒台と考えたいところで、ちなみに現在の芝2400mのレコードは2分22秒1とジャパンカップでアルカセットが叩き出した時計になります。

あとはサイレンススズカが2400mの距離をハイペースで飛ばしてどうだったのか?

金鯱賞の時計からは12秒5×2=25秒0、2分22秒8の時計ならサイレンススズカの能力を持ってすれば出せても不思議はない気もしますし、距離の限界があればそれは難しいことになりますし、まだ少し速い時計で走れたのかもしれません。

サイレンススズカは古馬になってからは2400mを走ることなく風になりましたので、これも想像に過ぎませんが、

この2400mの距離ではディープインパクトにアドバンテージがあると考えるのが妥当のようには思いますので、

2400mならディープインパクトが最後にハナ差は差し届くのではないか?と個人的には想像します。(ハナ差とクビ差の違いにどちらのファンか?という個人的な気持ちが出ているとは思います。)

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終わりに

ディープインパクトは3歳時から強さを発揮していましたし、サイレンススズカは古馬になってからは負けることが想像しにくかったですので、どちらも負けることを想像したくないような名馬ではあります。

また脚質としては基本的には大逃げを打つサイレンススズカは不利を受けることもありませんし、コーナーでもコースロスなく運べる点では有利になりますので、

サイレンススズカは負かすことが難しい馬だったとは思いますし、武豊騎手も2頭の勝負についてはサイレンススズカのことを「ディープインパクトにとって、最も負かしにくいタイプ」とも発言しています。

またどういった勝負になったのか?ここでは時計から私なりに想像して考えてみましたが、いずれにせよハイペースで飛ばすサイレンススズカでしたのでレコード、もしくはそれに近い時計での決着になると思いますし、

正反対の脚質でしたので、かなり離れた2頭の魅力的な勝負が目に浮かびます。

あとは最後に逃げきれるのか?差し届くのか?

華麗なる逃亡者か?近代競馬の結晶か?

そこには様々な人の様々な答えがあると言えます。

コメント

  1. スターバレリーナ より:

    素晴らしい考察です!
    スズカはサンデー産駒なのに栗毛??の綺麗な馬でしたよね。
    勝手な想像では、2000ならスズカが1
    馬身差勝ち。2400ならディープから3馬身差の4着だと思います笑