3歳牡馬ランキング2018・有力馬や注目のクラシック候補は? | 穏健なる競馬のブログ

3歳牡馬ランキング2018・有力馬や注目のクラシック候補は?


(出典「photoAC」)

2018年の牡馬クラシックはどの馬がタイトルを獲ることになるでしょうか?

今から各馬の動向が気になるところですし、

ダノンプレミアムが抜けている印象はありますが、

ここでは2018年の3歳牡馬について、

これまでのレースぶりや騎手のコメントを参考にして、

クラシック候補となる有力馬を見ていきたいと思います。

またランキングをつけていますが、現時点でのあくまで個人的な意見で、

最初は馬の成績は2月9日現在の成績を記載していましたが、

3月18日にスプリングSがありましたので記事を更新しています。

スポンサードリンク

第8位~2歳1800mのレコードホルダー・オブセッション

まずは第8位はディープインパクト産駒のオブセッション

この馬は2連勝後に弥生賞に挑戦するも、7着に敗退。

これで通算成績は2-0-0-1となりましたが、

シクラメン賞では2歳の1800m戦のレコードタイムを叩き出しています。

またこれまでの2戦で走った距離は、

新馬戦-2000m(1着)
シクラメン賞-1800m(1着)
弥生賞-2000m(7着)

距離が延びても問題ないと思いますし、脚質としてはこれまでのレースぶりからは中団や後方からの差しタイプ。

ただ新馬戦後のコメントでは、ルメール騎手は他馬を怖がってスタートが良くありませんでした。と気になるコメントが。

とはいえ他馬を怖がったのも初めてのレースだからだったのかもしれませんし、

シクラメン賞はレコードでしたが、

パワーがあり、エンジンがかかると長く脚を使って、よく伸びています。楽に勝つことができました

とルメール騎手はコメントしています。

まだ重賞勝ちがありませんので上位にはできない面がありますが、

レコード決着を楽に勝つことができたというルメール騎手のコメントからは、力がありそうな印象を受けます。

ただ弥生賞では4コーナーでは外に膨らむような走りで、

その点についてはレース後にルメール騎手は以下のようにコメントしています。

返し馬の時に待避所に入れていたことで、レース中に馬がそこへ行くのだと勘違いしてしまいました。外に膨れたのはそれが原因だと思います。

弥生賞はレースになっていなかったことは確かで、

まだ気性的な幼さがあるかもしれませんが、

気性的に成長して競馬が分かってきて、まともに走るようになれば、

まだ伸びしろはあるとは言えるのかもしれません。


スポンサードリンク

第7位~ビリーブの息子・ジャンダルム

次に第7位はビリーブの息子のジャンダルム

この馬はKitten’S Joy産駒で

重賞はデイリー杯2歳Sを制していて、暮れのホープフルSでは2着。

また王道のステップレース弥生賞に挑戦して3着という結果で、

通算成績は2-1-1-0

これまでのレースで走った距離は、

新馬戦-1600m(1着)
デイリー杯2歳S-1600m(1着)
ホープフルS-2000m(2着)
弥生賞-2000m(3着)

短距離で活躍したビリーブの息子だけに距離が延びてどうか?という面は当初は気になっていましたが、

ホープフルSでは2着となり

そのレース後には、武豊騎手も距離はまったく問題なくこなしてくれました。とコメントしていて、

少頭数とはいえ強力なメンバーが揃った弥生賞でも3着と好走。

またサイレンススズカのお母さんのワキアはスプリンターとして活躍していましたが、

サイレンススズカは2000m前後を得意距離にしていました。

ダービーを考えると残り400mが、という面は多少はあるかもしれませんが、

2000mは充分にこなしたという点からは、

ビリーブの子ということは個人的にはあまり気にする必要はないようには思いますし(あくまで個人的な意見ですが。)

後は競馬の結果には枠順なども影響してきますが、

最後は力関係になってくるのはどの馬も同じことだとは思います。

また脚質としては新馬戦は前での競馬でしたが、

デイリー杯2歳S、ホープフルSともに中団から差す競馬を見せています。

あとはレースの出走メンバーのレベルとしては、

個人的には昨年のホープフルSよりは朝日杯FSを上位だと考えて、

今の時点ではジャンダルムはこの順位にしました。

第6位~朝日杯FS2着・ステルヴィオ

次に第6位は朝日杯フューチュリティーSで2着になったステルヴィオ

この馬はロードカナロア産駒で、

スプリングSを制して重賞初勝利をあげ、

通算成績は3-2-0-0

これまで走ったレースでの距離は、

新馬戦-1600m(1着)
コスモス賞-1800m(1着)
サウジアラビアRC-1600m(2着)
朝日杯-1600m(2着)
スプリングS-1800m(1着)

サウジアラビアRCではルメール騎手は

前走の1800mも忙しかったのですが、今日も忙しかったです。とコメントしていましたし、

朝日杯でもデムーロ騎手は、

現状、1600mは短いと思います。来年、距離を延ばしていけばGIでも好勝負出来る馬だと思います

とコメントしていましたので、距離が延びた方が良さが出る印象は受けます。

またコスモス賞では重馬場を経験していて、脚質としては中団や後方からの差しタイプ。

ただ負けた相手はダノンプレミアムだけですので、同世代では充分に力上位のようには思います。

またスプリングSでは僅差の勝利でしたが、休み明けの分もあったと思いますし、

勝ち切ったことには価値もあり、

ここを叩いて皐月賞でリベンジなるか?

注目されます。

スポンサードリンク

第5位~ホープフルS覇者・タイムフライヤー

また第5位はハーツクライ産駒のタイムフライヤー

この馬は2017年の暮れ、

G1に昇格したホープフルSを制しています。

また通算成績は3-2-0-1で、

これまで走った距離は、

新馬-1800m(2着)
未勝利-1800m(1着)
萩S-1800m(1着)
京都2歳S-2000m(2着)
ホープフルS-2000m(1着)
若葉S-2000m(5着)

距離を延ばして好結果を出していますので、距離が延びても問題はないようには思います。

また萩Sでは重馬場でも勝利を挙げていて、

脚質は先行しても後方からでも好結果を残していて、

その自在性のある脚質は実際のレースに行っての強みになるように思います。

ただ若葉ステークスでは5着と期待された結果には及びませんでした。

休み明けで少し太かったようでしたし、

前の止まらない中で、後方2番手でレースを進めたことも影響したのかもしれません。

ただあくまで本番はクラシック。

ここを一叩きして良い走りを見せてもらえたらと思います。

第4位~京都2歳S覇者・グレイル

次に第4位にはハーツクライ産駒のグレイル

この馬は重賞はラジオNIKKEI杯京都2歳Sを制していて、

通算成績は2-0-0-1

先ほどご紹介しましたが、のちにG1のホープフルSを制するタイムフライヤーを京都2歳Sで下しています。

これまで走ったレースの距離は、

新馬戦-2000m(1着)
京都2歳S-2000m(1着)
共同通信杯-1800m(7着)

2000mで連勝していましたし、距離が延びても問題はないタイプだと思います。

また脚質としては新馬戦では道中では前に取りつく動きを見せましたが、

序盤は中団やや後方から競馬を進めていましたし、

京都2歳Sでは9頭中4番手、共同通信杯でも中団からのレースで、中団からの差しタイプ。

道中でポジションを上げられる自在性も見せてもいますし、重馬場としては新馬戦で不良馬場を経験しています。

またタイムフライヤーというG1馬との比較で考えると、

京都2歳Sで実際にタイムフライヤーを下していること、

また京都2歳Sではこの馬は、直線で手前を替えていなかったとレース後にコメントが出ていて、

その状態でタイムフライヤーを下したことからも、この馬の方が上位という見立てで、

競馬を覚えて手前を替えるようになってくれば、さらに力を発揮してくると思われます。

また共同通信杯では7着に敗れましたが、武豊騎手のコメントでも敗因はハッキリしていなかったようで、

競走馬は力があってもその力をいつもレースで発揮するとは限らない難しさがあることを痛感させられます。

ただ栗東所属の馬で、東京競馬場と輸送を経験させたことは、

この馬にとってクラシックに向けてプラスになることはあるのかもしれません。

スポンサードリンク

第3位~京成杯覇者・ジェネラーレウーノ


(出典「PIXTA」)

また第3位にはスクリーンヒーロー産駒のジェネラーレウーノを。

この馬は新馬戦こそ3着に敗れましたが、その後は3連勝で京成杯を制していて、

通算成績は3-0-1-0

またこれまでレースで走った距離は、

新馬戦-1800m(3着)
未勝利-2000m(1着)
葉牡丹賞-2000m(1着)
京成杯-2000m(1着)

未勝利からは3連勝していますし、さらに距離が延びても問題ないタイプのようには思います。

また葉牡丹賞後のコメントでは、

切れるタイプではないので、ある程度のペースで引っ張る方がこの馬には向いているかもしれません

と田辺騎手はコメントしていましたし、

3連勝したレースでは、

未勝利-逃げ
葉牡丹賞-逃げ
京成杯-2番手

と前でレースを運ぶ脚質になります。

また京成杯のレース後の田辺騎手のコメントは興味深いものがあります。

まだこの馬の本気が分からないので、今後がとても楽しみです

個人的には騎手のレース後のコメントは、馬の個性や能力を知る手かがりになると思いますし、

京成杯では2着馬につけた着差は1/2馬身だけでしたが、

もっと強い相手と走れば、それだけ本気を出すのかもしれませんし、

このコメントからも馬の能力が高いことを伺わせるな~と思いましたので、

この馬を第3位にしました

その後は皐月賞に直行するようで、

皐月賞までもう一叩きしても良さそうですが、

狙いはダービー、

ということなのかもしれません。

第2位~東京スポーツ杯2歳S覇者・ワグネリアン

次に第2位にはディープインパクト産駒のワグネリアンを。

この馬は3連勝で東京スポーツ杯2歳Sを制していて、

弥生賞では初めて敗北を喫し、通算成績は3-1-0-0

これまで走った距離は、

新馬戦-2000m(1着)
野路菊S-1800m(1着)
東京スポーツ杯2歳S-1800m(1着)
弥生賞-2000m(2着)

経験した距離からはダービーもこなせるとは思いますが、

現時点では普段からテンションが高い面があるようで、その点で距離を延ばしてどうか?というところはあります。

脚質としては中団から後方からの差しタイプで、野路菊Sでは重馬場でも危なげなく勝利を飾っています。

そして東京スポーツ杯2歳Sのレース後には福永騎手も

2歳としては最有力ではないかと思います。と高い評価をするコメントをしていて、

福永騎手の上記のコメントから考えると、この馬はかなり力を秘めていることが伺われます。

やはりその背を知る騎手だけにしか分からない感触や感覚というものがあると思いますので、

このコメントからもワグネリアンを上位に見立てたいと思います。

第1位~朝日杯フューチュリティーS覇者・ダノンプレミアム

また第1位は言うまでもないかもしれませんが、

やはりこれまでのレースぶりで圧巻の走りを見せたダノンプレミアム

この馬もディープインパクト産駒で、3連勝で朝日杯を制し、

弥生賞というクラシックの王道のステップレースも危なげなく勝利して、

これで4戦無敗

また朝日杯フューチュリティーSでは、3~4番手を追走しながら上がり3ハロンを33秒6でまとめての勝利で、

前で競馬をしながらこれだけの上りで上がられると、後続の馬はなす術がないという圧巻のレースぶりでした。

また勝ち時計も1分33秒3と優秀なタイムで、

川田騎手はサウジアラビアRCでこのまま無事に進んでほしいですとコメントしていました。

個人的には「無事に」というコメントはかなり能力を秘めた馬に対して発せられるコメントのように思いますし、

朝日杯のレースぶりは、その能力の高さを証明した一戦と言えると思います。

また馬場状態としては新馬・サウジアラビアRCではやや重までは経験済みで、

脚質としては先行タイプ。

あとはこれまでのレースで走った距離は

新馬戦-1800m(1着)
サウジアラビアRC-1600m(1着)
朝日杯-1600m(1着)
弥生賞-2000m(1着)

新馬戦からの2戦は距離を短くしてきましたので、

弥生賞では距離を延ばしてどうか?というところが興味深いところでしたが、

レース運びを見る限りは危なげない勝利にも思えました。

ただレース後のコメントでは、その弥生賞ではやや行きたがる面があったようで、

川田騎手は以下のようにコメントしていました。

本番へ向けて前向きすぎる気持ちが抜けてくれることがポイントになると思います

また中内田調教師もテンションが少し高いのが今後の課題です

とコメントしています。

朝日杯での好時計勝ちを見れば能力の高さは疑いないところで、

これだけの素質馬だけに慎重なコメントをしている面もあるのかもしれません。

その他には、馬場が重たくなりすぎた場合にどうか?

というところは気になるところですが、

この点についてはどの馬も同じではあり、

重箱の隅をつついているだけという気がします。

終わりに

弥生賞が終わってみるとダノンプレミアムが危なげなく勝利を挙げ、

2歳G1を制した上で、王道のステップレース・弥生賞も制して、これで4戦無敗。

同じように牝馬でもラッキーライラックも2歳G1を制して、

王道のステップレース・チューリップ賞を制して、こちらも4戦無敗。

牡馬と牝馬でこうした馬が同じ年に出てくるのは珍しい気はします。

またここでは現時点までのレースぶりや騎手のコメントから3歳馬の有力馬を注目しましたが、

どの馬もどこかのタイミングで急激にメキメキと力を付けることがありますので、

あくまで「現時点で」ということを付け加えておきたいと思います。

また今年の3歳牡馬は、ダノンプレミアムの強さが際立つ感もありますが、

競馬は何が起こるか分からないという面もありますし、

走る馬ほど故障のリスクもつきもので、

ダービーに向けては青葉賞までは競馬を見て、記事を更新していこうと思います。

また脚質から考えると、前で競馬をして強さを発揮する

ダノンプレミアムやジェネラーレウーノに注目したいと思います。

先行する馬は後方から競馬をする馬に比べると、

不利を受けにくい点やコースロスなく運べる点で有利になると思いますし、

この2頭の初対決も見所ですが、

さて2018年の牡馬クラシックはどの馬が勝つのか?

どんなドラマが繰り広げられるのか?

ダノンプレミアムは鉄板か?3冠馬になるのか?

(追記:ダノンプレミアムは皐月賞を回避しました。)

それとも波乱の結末が待っているのか?

この春から始まるクラシックシーズンを楽しみに待ちたいと思います。

スポンサードリンク

良かったらこちらを