競馬を予想する上では様々な要素があると思いますが、ここでは競馬の枠順の有利不利に焦点をあててみたいと思います。
引く枠順には運も関係してきますが、競馬では枠順の有利不利がありますし、それがレース結果に大きく影響を及ぼすこともあり、
枠順は競馬を予想する上では重要な要素の一つと言えます。
またここで書く内容は競馬の必勝法をお伝えしているわけではありませんので、そのことを先にお断りさせていただきます。
目次(複数ページに分かれた記事もあります)
競馬の予想の仕方 枠順の有利不利~コースの芝の状態との関係
(出典「イラストAC」)
競馬では枠順も競馬の結果を左右する要素になります。
基本的には、コースの内側を通れた方が走る距離が短くなりますので有利にはなりますが、
それも競馬場のコースの馬場状態や、天気に左右される面があります。
競馬はレースが進むごとに芝の状態が傷んできますし、芝の状態は内側から荒れてくることになります。
そのためレースが開催して間もない場合には内側を通れた方が有利になるとしても、
レースが進むごとに内側が荒れていきますので、馬場の悪い内目を通る方が不利になることもあります。
また天気もそこには大きく関係してきて、雨が降ればそれだけ芝の傷みは早く進みますし、
天気が良ければ芝の傷みは雨が降った時ほどではなくなります。
ですので開催期間中の天気によって、芝の傷み具合に違いが出てくることになります。
(追記:また雨が降りすぎた場合には馬場の内側に水が溜まることで、内が不利になることがあります。)
また競馬場の芝の状態は、JRAのホームページに情報が記載されています。
JRAのホームページから「競馬メニュー」→「馬場情報」と進んでいただくと競馬場の芝の状態の情報を確認することができますし、
そちらのページの右上には、他の競馬場へのリンクもあります。
まずはそちらを確認すると「コース上」の内外の有利不利を大まかに判断することはできると思います。
(追記:また日曜日のレースであれば土曜日のレースを見て判断していただくのもおすすめです。)
またJRAのホームページで「競馬場・ウインズ等」から各競馬場を選んでいただき「コース紹介」と進んでいただくと、それぞれの競馬場のコース形態を確認することができます。
ただジョッキーも芝の状態を考えた上で、勝ちに行く騎乗をするので必要以上には気にする必要はないのかもしれませんが、
次に書くようにレースの展開によっては、どうしても外をまわらされたり、馬場の悪い内を通らざるを得ない場合もありますので、
レース展開を考えて枠順の有利不利を検討する必要はあるようには思います。
競馬の予想の仕方 枠順の有利不利~レースの流れや展開との関係
また競馬の枠順の有利不利はレースの流れや展開とも関係してきます。
レースの流れが速い場合には、馬群は前から後ろまで長くなり縦長の展開に、
レースの流れが遅い場合には、馬群はかたまりやすくなり団子状態の展開になります。
そのペースによって馬群の状態はそれこそ千差万別ですが、縦長の状態になれば外を走る馬もコーナーではそれほど外を走る必要がなくなりますし、
スローの団子状態になれば外の馬がコーナーで外をまわるロスは大きくなることになります。
またレースの流れが速く縦長の展開になれば馬群はバラけてきますので、場合によっては外の馬が内に潜り込むことも可能になりますし、
スローの団子状態になれば馬群が密集した状態になりますので、外の馬が内に潜り込むことは難しくなります。
ただそれもそのレースの距離にも関係してくるようにも思います。
競馬場を1周するようなレースの場合には、それだけゴールまで時間がありますので、
その時のレースの流れやちょっとした展開のあやで外枠の馬がどこかで内に潜りこむチャンスは広がってくるかもしれません。
ただGIではフルゲートになることが多く頭数が多くなりますので、競馬場を半周する、いわゆるワンターンと呼ばれるレースで、
特に1200mや1600mのレースだと内に潜り込めることは少なくなる印象があります。
ただ強い馬が出走することでGIでも出走頭数が少なくなることもありますので、そうした場合にはこの限りではないかもしれません。
またスタートしてすぐにコーナーを迎えるようなコース形態の場合には、前に行ってこそ持ち味を発揮できる先行馬が外目の枠に入ってしまうと、
内枠に比べると同じような前のポジションに行くまでに、足を使って体力を消耗してしまうので不利な面は出てくると考えられます。
競馬の予想の仕方 枠順の有利不利~馬の気性との関係
(出典「Photock」)
また馬の気性を考えた場合には掛かりやすい馬であれば、スローになれば掛かってしまい体力を消耗することになりますので、
スローになれば掛かりやすい馬には不利になってきます。
ただ掛かりやすい馬でも内枠を引いていれば前に壁を作りやすくなりますので、その場合には掛かりやすい馬でも折り合いやすくなります。
また掛かりやすい馬が外枠を引いた場合にスローな流れになってしまえば、折り合うことが難しくなり不利になることが多くなると考えられます。
それでも馬の当日の気分次第では折り合うこともあると思いますし、馬はスタートしてみないと分からないこともありますので、多少は運に左右される部分があると思います。
競馬の予想の仕方 枠順の有利不利~レース中の運やアヤ
また基本的には内枠の馬はコースロスなく走れることになりますので、走る「距離」という面では有利になりますが、
他の馬とぶつかるというアクシデントや、動きたいタイミングで動けず仕掛けるタイミングが遅れてしまうなど、思い通りに運べないということもあります。
またゴール前でその馬の前がふさがってしまえば、抜け出すことも難しくなることもあり、力を出し切れずに脚を余すこともあり得ます。
逆の外枠の馬はコースで外をまわるというロスがあるとしても、レース中にはスムーズに競馬ができる部分もあります。
また馬群の中で揉まれることを嫌がる馬もいて、そうした馬の場合には外をスムーズに走った方が力を出せる場合もあります。
競馬のレースでは何がどうなるのか分かりませんし、スムーズなレースになる場合もあれば、一部の馬が不利を受けることもありますので、この辺りを予想することは難しく運に左右される部分になってきます。
また偶数枠では後入れに、奇数枠では先入れになりますので、
先入れの方がスタートまで待たされることになりますので、出遅れグセのある馬の場合には偶数枠の方が有利に働くとは思いますが、
それでもこの点もスタートしてみないと分からない部分があります。
終わりに
この他に競馬の要素ごとに分けて書いた記事はこちらです。
競馬では様々な要素が複雑に絡み合ってレースの結果を左右することになると思いますので、様々な要素をバランス良く検討して、馬券の結果につなげていただければと思います。